多くの健康効果がある青じそですが、今回は血液と青じその関係についてみてみましょう。
青じそを食べると、血液にはどのような効果があるのでしょう。
目次
ミネラルが血圧をさげる
血圧とミネラルの関係というのはよく知られていますよね。
ナトリウムをとりすぎると、血中ナトリウム濃度があがるため、それを下げようとして血圧があがります。
ナトリウム濃度を下げるにはカリウムが有効となります。
青じそはナトリウムは100gあたり1mgですが、カリウムは500mgと豊富に含まれているので、血圧を下げる効果が期待できます。
また、青じそにはカリウムの他にもカルシウムとマグネシウムも豊富に含まれています。
カルシウムの摂取量が減ると、骨のカルシウムが血液中に溶けだして、血中カルシウム濃度があがります。
カルシウムには血管を収縮させる作用があるので、血圧があがります。
一方のマグネシウムには筋肉弛緩作用があります。
カルシウムとマグネシウムをバランスよく摂取することで、血管が適切に収縮して血圧が上がるのを防いでくれます。
βカロテンが血流を整える
青じそには複数のビタミンが含まれていて、ビタミンの補給にはもってこいなのですが、その中でも豊富に含まれているのが体内でビタミンAに変換されるβカロテンです。
ビタミンAには抗酸化作用があり体内の活性酸素の発生を抑えてくれます。
活性酸素はストレスやアルコール、紫外線などの刺激で体内に取り込んだ酸素の一部が変化して発生します。
通常はすぐに分解される活性酸素ですが、増えすぎると細胞を老化させたり様々な悪影響を及ぼします。
悪影響の中の1つが動脈硬化です。
活性酸素によって血液中のコレステロールは酸化してしまいます。
酸化されたコレステロールは血管壁にこびりつき動脈硬化を引き起こします。
青じそを食べて体内にビタミンAを取り込んでおけば、抗酸化作用で活性酸素の量も抑えられるので、血液中のコレステロールの酸化も防げるのです。
αリノレン酸が血液をサラサラにする
近年のえごま油ブームでえごま油が血液をサラサラにするということを知っている人は多いでしょう。
えごま油に含まれるαリノレン酸は体内でDHAとEPAに変換されます。
EPAは血液をサラサラにする効果があるということが研究で分かっています。
さて、えごま油は別名、シソ油と呼ばれます。
これはえごま油の原料であるエゴマがシソの仲間だからです。
つまり同じ仲間である青じそにもαリノレン酸が含まれているのです。
青じそを食べると、αリノレン酸による血液サラサラ効果も期待することができます。