健康に良いとされ、にわかに注目が集まっている青じそですがデメリットはないのでしょうか。
気になるのは健康に良いからといって食べすぎてしまっても大丈夫かということです。
青じそは食べすぎが消化に悪いということがあったりするのかを見ていきましょう。
食べ過ぎは消化不良になるのか
青じそは食べ過ぎるとどうなるのでしょうか。
1番気になるのは、青じそが豊富な食物繊維を含んでいるということです。
食物繊維は腸の中で、水分を含んだり、老廃物を吸着していって何倍もの大きさになります。
これが腸を刺激して、蠕動運動を促進してくれます。
便秘解消に食物繊維が効果があるのはこれが理由になります。
しかし、食物繊維をとりすぎてしまうと、腸内に膨らんだ食物繊維がひっかかるようになってしまい、蠕動運動をしにくくなってしまいます。
つまり青じそを食べすぎると、腸が動きにくくなる、つまり消化不良になる可能性があります。
青じそを食べ過ぎると消化不良になるというのはこの食物繊維の豊富さが逆にあだになる可能性があるからです。
その他の注意すべき栄養素とは
青じそに豊富に含まれるビタミンにも過剰摂取が問題となるものがあります。
ビタミンCは食物繊維と同じ様に食べすぎると消化不良を起こすことがあります。
ビタミンAは摂りすぎると中毒症状を起こすことがありますが、青じそはビタミンAがそのままの形ではなくβカロテンの形で含まれているので、これは問題ありません。
βカロテンは体内でビタミンAに変換されますが、ビタミンAが充分あるときは変換されなくなります。
なのでビタミンAについては問題ありません。
ミネラルについてはどうなのでしょう。
青じそにはミネラルも豊富です。
鉄分は目眩や消化不良、中毒症状などが出ることがあります。
ただし、ミネラル分で過剰摂取症状が現れるのは薬やサプリメントなどの高濃度のものを摂取した場合です。
青じそを食べる分にはこれらの過剰摂取は気にすることはないでしょう。
青じその1日の限度量とは
青じその1日の摂取上限を豊富に含まれている食物繊維からみていきましょう。
1日の食物繊維の摂取目標は年齢などで変わりますが、おおよそ20g弱です。
青じその食物繊維は100gで7.3gですから、300g弱となります。
300gってかなりの量ですよね。
青じそだけでこの量を食べるのはほぼ不可能と言えます。
他の食品からも適切に食物繊維を摂取する必要があります。
一応、食物繊維の摂取上限から、青じその摂取上限も考えてみましょう。
食物繊維は50gを超えると体に変調をきたし始めるというデータがあります。
50gだと、青じそなら700g。
もはや手に入れるのも大変な量です。
以上のことから、青じその食べ過ぎで食物繊維による消化不良になるということはあまり考える必要はないといえます。
ただし、尋常ではない量を食べたり、他の食物で食物繊維を大量に摂取したり、腸が発達していない乳幼児などは注意が必要です。