家庭菜園で野菜を種から育てるとき、種を蒔き、たくさん生えた新芽の中から生長が良く、太いものを選ぶ「間引き」を行います。
せっかく芽生えた新芽をつむ「間引き」は、かわいそうな気もしますが、しっかりした強い苗を育てるためにも必要な作業です。
多くの種の中から発芽した新芽の中から、より良質な青じその葉を収穫するためにも欠かせない「間引き」が必要な理由、やり方などを紹介します。
青じそを種から育てる際に、「間引き」が必要な理由は?
青じそを種から育てる際に、種まきの時に一箇所に種がまとまったり、水やりの時に種が部分的にまとまったり、密集して発芽してしまうことがあります。
自分が蒔いた種が発芽した芽は、可愛らしく感じ全部育てようと考えがちですが、密集して育ってしまうと、土の栄養がそれぞれの株に行き渡らず、日当たりを探して伸びる茎が曲がり、細い茎になるなどの問題が生じます。
また、株が密集して成長すると風通しが悪くなり、病気や害虫の被害を受けやすくなり、良質な葉を持つ株が育つ確率を下げてしまいます。
家庭菜園で育てる植物には、育っていくうちに弱い株が淘汰されて枯れるものもありますが、青じそにはそんな性質はないため、「間引き」が必要となるわけです。
青じその間引きの時期とやり方は?
青じそを種から育てる際に必要な間引きは、発芽直後に新芽の葉が重なり合ってきた時期が最初のタイミングで、株同士の間隔を2センチから5センチ程度空くように株を抜きます。
次の間引きのタイミングは、本葉が1枚ないし2枚になった時に、それぞれの葉が触れないように、生育が悪い株を選んで、根ごと引き抜きます。
そして、本葉が3枚から4枚となって株が混み合ってきたら、生長が遅いものや病気や害虫被害のある株を間引きます。
間引きする株は、成長の遅いもの、葉の形が悪いもの、茎が変形しているものを見つけ、心を鬼にして、雑草だと思って、根から引き抜きます。
青じそを育てる際に間引きする株の見極め
青じそを種から育てて発芽した芽を摘み取る「間引き」は、発育の良い葉の収穫のためにも必要ですが、心情的には悲しい気持ちとなるかもしれません。
成長が遅く、他の株より小さい、茎が細い、葉の形が悪い、茎が細かったり変形しているなど、順調な生育が劣る株を、根から引き抜きます。
「間引き」は、株が密集することを避け、風通しを良くすることで、栽培している株の病気や害虫被害を抑えられます。
栽培する青じその株から良質な葉を収穫するためには、「間引き」は必要な作業の一つで、適切な時期に機械的に行うのがオススメです。