青じそにはアレルギー抑制効果が期待されることでも注目が集まっています。
青じそはどうしてアレルギー抑制効果があるのか、効果のある成分などについてみていきましょう。
目次
アレルギー発症のメカニズムとは
まずはアレルギーがどういうメカニズムで発症するのかということについてみていきましょう。
今回は、アレルギーが発症する根幹となる部分の仕組みをみていきます。
体内にアレルギー原因物質が入ると、まず全身に広く分布しているマスト細胞、いわゆる肥満細胞が反応します。
肥満細胞にはアレルゲンと結合する抗体という部分があります。
抗体とアレルゲンが結合すると、肥満細胞が活性化し、ヒスタミンなどを放出し、周囲の細胞に炎症を引き起こします。
この炎症がひどくなることで、くしゃみや痒みなどの症状を引き起こすのです。
これがアレルギー症状のメカニズムということになります。
青じそポリフェノールの抑制効果
さて、アレルギー症状のメカニズムがわかったところで、青じそのどのような成分がアレルギーに効果的なのかということをみていきましょう。
まずあげられるのが、ポリフェノールの一種であるルテオリンです。
ルテオリンには抗炎症作用があります。
先程書いたように、アレルギー症状とはとどのつまりが細胞の炎症です。
青じそに含まれるルテオリンを摂取することで、細胞の炎症を抑えて、アレルギー症状を軽減する効果が期待されます。
他にもポリフェノールはアレルギーの原因の1つとされるストレスを軽減する効果もあります。
青じそのポリフェノールにはアレルギー抑制効果が期待できます。
青じそのαリノレン酸には予防効果が
えごま油に含まれているオメガ3脂肪酸、αリノレン酸ですが、エゴマと同じ種類であるしそにも含まれています。
このオメガ3脂肪酸はアレルギー予防に効果が期待できるということで注目されているのです。
最初に書いたようにアレルギー症状には肥満細胞が関係しています。
その肥満細胞と関係してくるのが、脂質です。
現代人の食事は脂質は植物油などを中心に摂取するのでリノール酸が多い食生活となっています。
リノール酸はオメガ6脂肪酸に分類されますがオメガ6脂肪酸が過剰な状態になるとアレルギーを発症しやすくなると言われます。
アレルギーを予防するには、オメガ6とオメガ3を4:1の割合で摂取するということが理想とされています。
ただし、オメガ3脂肪酸は含まれている食品が少ないので、意識して食べないとすぐにオメガ6が過剰になってしまいます。
そこで青じそを食べることでオメガ3を補充でき、摂取する脂質のバランスを取ってアレルギーを予防することが出来るのです。