薬味や料理のアクセントとして使用される青じそ。
青じそはスーパーなどで一年中手に入れられるので、気軽に料理に使えてとても便利です。
鮮やかな緑色が美しい青じそですが、しそには濃い紫をした赤じそもあります。
赤じそは日本の食卓にかかせない漬物や、彩りを加えてくれるふりかけにして料理に使われることが多いです。
普段何気なく食べている青じそと赤じそ。
この2つのしそには、栄養面で何か違いはあるのでしょうか。
赤じその色の正体、シソニンとは?
まず、青じそと赤じそで大きく違っているのは、葉っぱの色ですよね。
赤じその葉は濃い紫色をしていますが、あの紫色の正体はシソニンという色素なのです。
シソニンとは、ブルーベリーなどにも含まれるアントシアニン系の赤みがかった色をした物質です。
このシソニンは、酸と反応して赤くなる、という性質があるので、梅干しを作る際によく用いられています。
梅に含まれるクエン酸と赤じそのシソニンが反応することで、鮮やかで美味しそうな梅干しの色になるのです。
また、シソニンは抗酸化作用という健康効果があることがわかっています。
抗酸化作用とは、体内の余分な活性酸素を除去する働きのことで、シミやシワ、動脈硬化や生活習慣病を防いでくれる効果があります。
つまり、赤じそのもつシソニンには美容や健康に良い効果が含まれている、ということが言えます。
青じそは赤じそに比べてカロテンが豊富
一方青じそは、栄養面では赤じそに劣ってしまっているのでしょうか。
確かに青じそにはシソニンは含まれていませんが、赤じそと比較してベータカロテンが多く含まれているという特徴があります。
ベータカロテンは体内でビタミンAと変換されます。
ビタミンAには、粘膜や皮膚、免疫機能を正常に保つ効果があります。
また、ベータカロテンはシソニンと同じように抗酸化作用も持っています。
なので、青じそはシソニンを持っていなくても、赤じそに劣らない栄養機能を持っているといえるでしょう。
まとめ
★赤じその紫色の色素の正体はシソニンで、美容や健康に効果的です
★青じそにはシソニンが含まれていないが、ベータカロテンが豊富に含まれており、赤じそと比較しても栄養面で劣りません
青じそと赤じその違いについてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
シソニンを持つか持たないか、という違いはありますが、栄養面や味で大きく違うということはありませんので、特にこだわらずに料理に使うと良いでしょう。
青じそも赤じそも積極的に食卓に取り入れて、健康な毎日を送るのにぜひ役立ててくださいね。