夏に何気なくそうめんの薬味などとして食べる青じそですが、実は夏バテ予防に効果があります。
青じそがなぜ夏バテ予防に効果的なのかをみていきましょう。
夏バテとはどういった症状か
夏バテは病名ではありません。
高温多湿で四季のある日本で起こりやすい、夏場特有の体調不良の総称です。
症例としては、なんとなく疲れやすくなったり、食欲不振や睡眠不足に陥るなどといったことがあげられます。
高温多湿の環境では体温を一定に保つため自律神経に負荷がかかります。
その結果、自律神経に不調をきたし、先程あげたような症状が出始めます。
夏バテのやっかいなところは、一つの症状が出始めると連鎖的に症状が重くなったり、他の症状が出てきてしまうところです。
はじめは、ちょっと疲れやすい程度だった症状が、さらなる自律神経の不調を招き、体を動かすのもだるいといった症状になることもあります。
夏バテは、適切な予防をするということと、症状が軽い内に改善するということが効果的になります。
青じそが夏バテに効果的な理由
青じそにはβカロテンが豊富に含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに代謝されます。
ビタミンAは副腎ホルモンという、ストレスから身を守るために分泌されるホルモンの原料となります。
高温多湿というストレスに晒された自律神経を守るためにもビタミンAは必須の栄養素といえます。
また、もう1つのポイントとしてはぺリルアルデヒドがあげられます。
ペリルアルデヒドは青じその香り成分です。
ペリルアルデヒドには食欲増進効果があります。
夏バテで食欲不振になると、栄養不足となり、自律神経にさらなる負荷を与えてしまいますが、そのスパイラルを止めてくれるのが青じそに含まれるペリルアルデヒドとなります。
夏バテ予防に青じそを食べるときのポイント
では、青じそはどのように食べると夏バテ予防に効果的となるのでしょうか。
βカロテンはビタミンCとは異なり、熱にも水にも強いビタミンです。
また、脂溶性ビタミンなので、油と一緒に食べると吸収率があがります。
疲労回復に効果的なビタミンB1を豊富に含む豚肉と一緒に炒めたりすると、βカロテンの吸収率もアップするので夏バテ予防に最適となります。
ただ、青じそにはビタミンCも含まれています。
ビタミンCは熱には弱いので、そちらを意識した場合は加熱しない調理法もおすすめとなります。
夏バテで食欲不振のときなどは、体に入れやすいスムージーにして飲んでも良いでしょう。
青じそは生のままでも加熱しても使える食材なので、夏バテのときは食べやすい料理に青じそをトッピングしてあげると、回復に効果的となります。